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技術解説 【特別コラム】モータドライバIC

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【特別コラム】モータドライバIC

この回ではモータドライバICの現状を概観します。

モータドライバICとは

モータドライバICとはその名の通り、モータをドライブ(駆動制御)するための回路が集積された専用ICです。数多くある半導体集積回路に内、アナログICに分類されます。

モータドライバICの種類

モータは、その種類、構造が異なると通電制御方法も違うのでドライバ回路(IC)もモータの種類分あると言えます。

主な分類を下表に示します。

モータドライバICの種類(Classification of motor driver IC)
アナデジ異種回路混載は当たり前

CMOSトランジスタの微細製造技術の発展に加え、パワーデバイスも低抵抗なLDMOSトランジスタの登場やSOI絶縁技術などにより素子の絶縁分離性能が飛躍的に向上し、小面積で高耐圧かつ低ノイズ、寄生フリーな高集積回路が実現できるようになりブリッジドライバは勿論、電源(電流源、電圧源)回路、オペアンプ、ADC、DAC、ロジック回路、マイコンまで混載できるまでになってきており、高集積化は留まることを知りません。

ICパッケージは軽薄短小化がトレンド

少し前まで、モータドライバICといえば、「パワーデバイス=高熱容量」でした。ごつくて大きく重いヒートシンクが付いた如何にもなパッケージでしたが、シリコン技術が進んだ今では、搭載素子、回路の低消費電流化とドライブ用パワー素子も低オン抵抗のMOSFET化の実現、インバータ(PWMスイッチング)技術の普及などより、殆どが、TSSOP、THQFP、QFNなどの小型面実装パッケージになりました。最も小さいものでは、プラスチックMold外装をもたないシリコンチップむき出しのCSP(Chip size package)などもあります。

また、デジタルカメラなどの小型組込み機器向けなどは、モータドライバに加えてマイコンまで1パッケージに混載するものもあります。この場合は、TFBGAパッケージを用いています。

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